夢を掴む
~卒業生・それぞれの道

夢を掴む ~卒業生・それぞれの道

開校して45年目を迎え、約10,000人の卒業生を国内外を問わず世に送り出した本校。
大勢の皆さんが、現在、様々な分野で活躍されています。そんな方々をシリーズでご紹介します。

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専門課程・調理師科出身

中上 進也さん

中上 進也さん

2004年(平成16年)専門課程 調理師科卒業。
本校専門課程を卒業後、赤坂「アステリックス」にて料理人としてスタート。その後、恵比寿「QED」、神楽坂「ラリアンス」(1つ星)で修業。2012年より渡仏。リオン「ラドリエ・ド・アントワーヌ」、パリに移り「サンドランス」(2つ星)で働き、2013年に帰国。同年に、「Restaurant Pour Toi」を赤坂にOPEN。現在に至る。

Restaurant Pour Toi

中上 進也さん

POLICY

『謙虚に驕らず、スポンジのようにどんなことでも
柔軟に吸収できる人間であること』

私がフランス料理の世界に入り、先ず最初にやらせていただいた仕事は、サラダの葉をちぎること。私がちぎった葉をお客様が笑顔で召し上がるのを目にした時の感動は、今でも忘れません。

オーナーシェフとなった今でも、朝の葉っぱちぎりは私の仕事です。葉の一枚一枚を目で確認して砂を落とし、傷んだ箇所を掃除していきます。

勿論、他にも仕事は山ほどあり、多くの仕事を抱えていますが、来店される一人一人のお客様のことを思い、気持ちを込め、余裕をもって仕事に取り組むことを大切にしています。

仕事のやりがいについて

私の店は個人店なので、私の実力・人間性・店の雰囲気等で魅力を感じていただければお客様は来店してくれます。そのためには、常に何事にも全力で取り組みます。店のスタッフにも、日々の掃除や接客等、どんなことにも全力で取り組むよう指導しています。料理人は自分の腕がどれだけ通用するか、生き残るには、結果がすべて!それが職人の世界。私は、そこにやりがいを感じています。

また当店は、看板にメニューや料金をいっさい掲載せず、雑誌等の取材もお断りしています。現代の情報社会では古い考えですが、自分の腕一つでどこまで通用するか、日々格闘しています。

料理には、「これが最高」なんてありません。もっといい方法、もっといい一皿を目指すから、さらに成長できるのだと感じています。お客様からの「ご馳走様」をやりがいに、これからも作り続けたいと思います。

本校で学んだこと

◎包丁研ぎetc
◎先生方の男気

現場に出ると、志の高い人ほど、過酷な環境にびっくりすると思います。
包丁研ぎ・切り方・スピードは、町調にいる間に学んで欲しいです。
先生方を本気にさせるのが一番の近道。ビビるな~!

後輩達へ一言

現場では料理が出来るかなんてことは、最初から誰も期待してません。包丁が使えるか!大きな声で受答えできるか!めげないか!朝から晩まで疲れを見せずに元気でいられるか!隠れた努力が継続して出せるか!・・・

何の職業であろうと最初から思い通りにはいかず大変です。環境のせいにして辞めるのだけはやらないほうがいいです。

一度簡単に辞めてしまうと、その後も逃げを選択してしまいがちです。とりあえず迷ったら町調を訪ね、情熱ある先生方に相談してください。
常に上を目指せ~!!

夢を掴むシリーズ